【結局なんなの?】意識高い大学生が毎日使うバズワード「インターン」
大学生のあなたや企業の採用担当のあなたからすると、最近やたらインターンインターンと叫ぶ学生が(何を隠そう自分を含め)急増している感があるのではないでしょうか。インターン斡旋のサービスも増えました。 一方で、世の中にはインターンとは全く無縁の生活を送っている人がほとんどです。
その人たちは、しょっちゅうインターンをインターチェンジやインターネットと聞き間違えてしまっています。(適当です)中には大学院に忘れ物を取りに行く事をインターン(院turn)と呼ぶ人もいます(嘘です)
そんな状況なので、普段生活していてはインターンという単語なんぞにカスリもしないあなたにも分かるように、インターンとはなんぞやということについて自分の認識の範囲で書いてみます。
意識高い大学生がハマってる、最近バブルなインターン
意識が高い大学生を、ひとまず
「利他や自己成長を目的に、本業+αの活動を行う学生」
と定義します。(別説があることは重々承知です。ご容赦ください。)
1Dayインターン、1weekインターン、長期インターン、大使館インターン、議員インターン、海外インターン、実践型インターンなどなど.....とにかく最近のインターン市場はバブっているようです。
最近ではインターンシップを単位認定する日本の大学も増加しており、大学の70%が単位認定を行っているという歓迎ぶりです。
そんな、期間も機関も給与形態もインターンを実施する側の目的も様々なインターンシップ。お子さんがインターンを始めて「一体なんじゃそりゃ」状態のご両親や、これからインターンを開始しようと目論む高校生や大学生に向けて20歳の青二才(現役大学生)がざっくり概要を提供します。
自己紹介
とは言うものの、「あんた一体誰だよ」ということで、軽く自己紹介を。いらねって方は軽く流していただいて結構です。
わたしは大学進学までインターンの「イ」の字も聞いたことがなかった、地方出身の上京組大学生です。大学2年です。
「国際弁護士になって、司法の面から紛争地帯の平和構築に携わる!」
という無邪気な夢を抱きながらテニスとカラオケと読書に励んだ高校生でした。当然、高校生インターンというものも出現したことなど知る由もありません。
進学にあたって、
「情報化社会とはいえ、結局あらゆる機会や人、物、金、リアルな情報は東京に集まっているから東京に住もう!」
ということで都内の大学を受験。
慶應義塾大学環境情報学部、上智大学法学部法律学科、中央大学法学部に合格し、そのなかでちょうど中間にあたる東京のど真ん中に位置する上智大学法学部に進学しました。
その立地の良さからあらゆる最先端な(と自分では信じている)情報に日常的に直接触れられるため、立地の良さには心底感謝しています。
これまで、大きな括りでの「インターン」というものには数多く参加していて、実際に実務を長期間に渡って行う本当の意味(就業体験)という意味でのインターンは4つほど経験しました。
そもそもインターンとは
インターンとは何ぞやということをこれから書いていきます。
目次
何のためにインターンをするのか
いつから始めるものなのか
インターンの種類はどんなものがあるか
インターン情報の手に入れ方
インターン先決定の基準
自分の事例(5つ)
読めばなんとなくインターンについては分かります。3分後には読み終わっているでしょう。
何のためにインターンをするのか
インターンの目的はざっくり分けて3つあります。就職のため、自己成長のため、お金を稼ぐためです。中には友人にドヤ顔するためだけにやっている意識高い系(笑)と呼ばれるインターン生もいるとかいないとか。
- 就職のためのインターン
就職のためにインターンに参加する背景として、採用に直結するインターンや、参加しないと就職試験を受けられない企業の存在が挙げられます。また、採用に学歴は無関係という話も(本心の場合も違う場合もあるが)数多く聞かれるようになりました。そのため、少しでも多くの実績を作り
就職でのアピールポイントを増やすためにインターンに参加
する学生も数多く見られます。
- 自己成長のためのインターン
自己成長のためにインターンに参加する人は、
思い描いていた大学生活と実際の大学生活のギャップが原因
の場合があります。大学に必死に勉強して入学したのに、期待していた学びができずに力の入れどころを探し、かと言ってサークルや学生団体(これまた曖昧模糊としているが)には魅力を感じられない学生が参画する傾向にあります。また、
力試しや暇つぶし、ライバル探し
のために参加する学生も多いようです。
- お金を稼ぐためのインターン
お金を稼ぐためにインターンをする人は、長期のインターンで時給860円や1000円で働いたり、案件毎にいくらでフリーランスの様に契約したり、DeNAなどの短期インターンで10万円前後いやそれ以上を稼ぎ出す強者もいます。
アルバイトはちょっとな...という人や、単純に荒稼ぎしたい人
が多いです。
いつから始めるものなのか
インターンの開始時期は法律で決まっているわけでも慣例があるわけでもありません。
ただ、アルバイトは中学生でもできることや、結婚は女子16歳男子18歳からできることを考えると、高校生からは基本的にはオッケーな気がします。
高校生インターンも出現してきた
くらいなので。(個人的に高校生インターンは賛成しかねるのでこれについては詳述しない)
大学生になったら深く考えずにやってみればいいと思います。特にインターンを始めるベストなタイミングなどは存在しないと思ってるので、
興味持ったらその興味を潰さずに始めればいい。
親に反対されても友達に変人扱いされてもいいじゃないかと思います。
ちなみに自分は、
どんどん給料の安いところに転がっていっています。
楽しければいいし、自分の成長に寄与するならそれは安い投資だと考えているのであんまり気にしてないです。(当然、親にも友人にも「なんで?笑」と言われました。 時給860円と1000円の違いは1時間140円。家庭教師で時給3000円以上もらっている時もありましたが、家庭教師でなにか自分の将来にプラスになるようなことがあるかと言われると疑問でした。 学生の身分で人に教えるということも嫌でした。今では、
時給とか最早いくらですか?
というところで働いています。
どんな種類のインターンがあるの?
- お給料は出るの?
有給インターンは形態が様々です。時給制や完全成果制に加えて、基本的には〜円/月だけど成果や時間によって変動というもの、プロジェクトで〜円というものです。
- 「海外インターン」ってものがあると聞いたんだけど...
「海外インターン」というフレーズを聞いたことがあるかと思います。それって国内のインターンと何が違うの?ということなのですが、
実際何も変わりません。
日本だろうと海外だろうとインターンはインターンです。有給のもの無給のものありますし、NPOやNGPへのインターン、企業へのインターンと様々な種類があります。違う点があるとすれば、「お金を支払ってインターンをする」場合が日本のそれと比較して多いことです。「新興国でのインターンで、圧倒的成長をうんちゃらかんちゃら」と叫んでいるプログラムは、お金を支払って参加するものが多いです。(お金払って参加するならそれつまり研修プログラムじゃんという突っ込みはなしでお願いします。インターンって言葉を使いたかったんですよ多分)
海外でのインターンということで
「なにかとてつもなく未知で半端じゃない成長をできるんだろう!!」
と期待して、意気揚々と行かれる方も多いようですが、行ってみたら
「一週間ずっとエクセルで計算してました。」
という場合も少なくありません。飛びつく前に実際何をするのかちゃんと確かめてから行きましょう。
時間とお金を捨てることになりかねません。
- インターンって、どれくらいの期間行われるの?
短期のインターンと長期のインターンがあります。短期のインターンは、1dayインターンと呼ばれる
「それ企業説明会と何が違うの」
というものと、1weekないし2weekインターンと呼ばれる、チームを組んでテーマに沿った活動を行い、最終日にプレゼンする形式の
「それってビジコンと何が違うの」
というものが代表的です。
短期か長期かいまいち分からないのが1ヶ月程度のインターンです。この場合は、インターンの名を借りたビジコンと、実際に社員と同じ業務を行う「これぞ本当のインターン」が半々くらい存在しているようです。
2ヶ月3ヶ月以上行われるインターンは、ほとんどが
実際に社員と同じ業務を行うインターン
です。「就業体験としてのインターン」にはこの場合のみが当てはまると思っており、本当にその業種のことを理解したいと考えているならば
短期のつまみ食いではなく長期の大食い
をおすすめします。
- インターンって、どんな組織で行われているの?
企業だけではなく、あらゆる機関で行われています。
日本の政府機関、大使館、議員、非営利法人、一般社団法人や非政府組織、もちろん大企業や中小企業でも行われています。社会人になるまえに見ておきたい世界があるのであれば、その世界に肉薄出来そうな場所に飛び込んでみるといいと思います。「この組織、インターンやってないよ...」という場合でも、
必死にお願いすれば受け入れてくれる
と思うのでまずはアタックしてみましょう。
そもそもどうやってインターンを見つければいいの...
ただ実際のところ、インターンに関する情報が全く入ってこないという方も多いと思います。そこで、自分がこれまでどうやってインターンを見つけてきたのかについて書いてみます。情報を得る方法は大きく分けて2つあります。一つは自分で情報を探してアプローチする方法(プッシュ型)もう一つは飛び込んでくる情報から決める方法(プル型)です。
- 自分から情報を手に入れる(プッシュ型)
代表的なインターン仲介サイトは、マイナビやリクナビです。他にもJEEKやETIC、キャリアバイト、インターンシップガイド、wantedlyという大きなインターン紹介サイトもあり、あとこれは友人が立ち上げた会社なのですがvia career というサービスもあります。
インターン情報など載せるまでもなくどんどん応募者が集まってくる会社もあるので、どうしても行きたい会社があるなら、webを経由しないで直接手に入れる方法を模索しましょう。
人に「~したいと思ってます!!!!」と話しまくってると自然と機会が飛び込んでくる
ことも多いです。
- 飛び込んでくる情報を増やす(プル型)
インターンサイトを片っ端から登録してもいいんだけど、情報が増えすぎて却って何もわかりません状態になることも多々あります。そんなときはプル型を試しましょう。
自分のPR文や経歴を見て興味を持った企業から連絡をいただける
という便利なサービスです。iroots、Linkedinと、最近BizReachが開始したニクリーチというサービスを利用しています。
インターン先決定の基準
自分が何を基準にインターン先を決めたのかをちょろっと書いておきます。参考までに。
- どれだけ自分が見たことない世界なのか
10代20代の若造が知らない世界は、ダークマターの如くこの世の99.99999%を占めている
と思っています。「今までこれをやったから同じようなこれをやろう!経験を活かせるはずだ!」という思考だと視野狭窄になるんではないかという恐れもあり、また、「どうせこの世界に生まれたんだからできるだけ多くのことを見て体験して味わおうじゃないか」というマインドということもあり、できるだけ
今まで経験したことのない領域で活動している会社に参画しています。
ていうか、未知なものってワクワクするじゃん!
- どれだけ興奮したか
どんなことをやっているのか、話を聞いて興奮した会社に行きます。自分は直感を割と信じるので(基本的に直感外れない)ロジックじゃ判断できないときは、どうにかして理由付けするのではなく直感で行動します。そんな感じでいいと思います。
どうせだったら興奮しながら(行動は冷静に)仕事したい
じゃん。そういうわけです。
- どれだけ成長できそうか
なりたい自分象がなんとなくでもあり、欲しいナレッジやスキル、経験があるならそれに当てはまりそうなインターンに参画すればよいと思います。結局モチベーションが全てだと思っていて、やっている業務を通じてなりたい自分に近づけるならそれって自分的には超ハッピーだと思います。
超ハッピーで仕事してると自分も嬉しい上に仕事もはかどる
ので会社も喜びます。(と信じてます)
以上の3つほどのフレームで、インターン先を決めています。
自分の事例(内容ではなく参加に至る経緯)
おまけなので読まなくてもいいです。
大学のOB会のクリスマス会で知り合った方からご紹介いただきました。
マーケティングやりたいと叫んでいたらそれ系の会社あるよ
ということで話が進み、1回サンマルクで面接をして採用が決定しました。初めてのインターンだったのですが、インターンといっても何か凄いことをするわけではないので難しくないし飛び込んでよかったなぁと感じました。
- webコンサル会社でのインターン(東京、赤坂)
irootというインターン生スカウトサービスがありまして、それに何を血迷ったのか大学1年の後期に登録していたようです。
で、ある日ミスドでドーナッツを頬張っていたら突然irootから連絡が来ました。
そして、2回面接を行い採用に至りました。大絶賛成長中のベンチャーです。ワクワクします。
- 教育系企業でのインターン(マレーシア、クアラルンプール)
OBの経営するカフェに遊びに行った梅雨前の金曜の宵の口。そこで偶然一緒になった起業家や投資銀行勤務の方に
「東南アジアで仕事したい!!」
と話しまくってたら
「じゃぁ面白いやつ紹介するわ」ということでぽんぽん話が進んで
いき、一ヶ月後にはマレーシアでインターンすることが決まってしまいました。初途上国、初東南アジアということでビビりましたが、「東京から海超えて、北海道や沖縄行くのと同じじゃね?」マインドで2014年9月にマレーシアに行きました。語ってたら道が開けた。そんなもんです。それがきっかけとなり、2015年は1年間東南アジアで事業を立ち上げます。
NPO法人の鴻鵠塾という団体で、四国の地域活性化をテーマとしたインターン(というよりプロジェクト)に4ヶ月間参加しました。元々
尊敬していた先輩が参加していたプロジェクトだった
ことから興味を持ち、直接話を聞いて情報を集めました。直接体験した人の話を聞いたことは自分の中ででかいなと思います。
- 育児サービス会社でのインターン(東京、渋谷)
Linkedinに登録していたのですが、
そのLinkedinからぴこーんと通知が来て
インターンに誘っていただきました。その後、2回面接を行い採用。社員1-3名の会社なので、めちゃめちゃワクワクします。