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【トビタテ留学JAPAN】2期3期の選考、面接まとめと対策の相談

トビタテ!留学JAPANも回を重ね、数千人規模のコミュニティーになりつつあります。
これまで私が面接や書類などに関して相談を受けた約70名のうち、7割の方が通過したようです。少しでも助けになれていたとしたら嬉しい限りです。
北は北海道(北海道大学、室蘭工業大学など)から南は九州、沖縄(福岡大学、中村学園大学、名桜大学など)まで、首都圏関西圏では東工大、東京外大、横国大、首都大、筑波大などの国立大学、早稲田、慶應、上智、ICU、同志社、津田塾、法政、日本女子などの私立大学からご相談をいただいています。このプロジェクトは日本全国に開かれているのでぜひ挑戦していただけたらと。 休学や留学に悩んではいるものの、周囲に相談できる人が見つからない方は特にお気軽にご連絡ください。連絡先などは記事下部に載せています。 *問い合わせが多すぎてパンクするため、問い合わせ内容によってはお返事ができかねる場合がございます。 パンクしました。毎月一度こんな集まりを開いているので、是非お越しください。直接お話しできればと思います。 note.mu Facebook page https://www.facebook.com/awaylounge/

この記事では、トビタテ留学JAPAN2期の選考フロー、面接内容、参加者の顔ぶれ、について書きます。 加えて3期の選考情報も追加します。

自己紹介はこちらにあります AWAY ambassador

トビタテ留学JAPANがどんなものかということは皆さんご存知だと思いますが一応一言で説明すると
「世界で戦える人材育成のために、国と企業が学生の留学を支援する」
というもの(勝手に解釈)です。
トビタテ留学JAPANに関連してこんな記事もあります

英語もできないノースキルの文系大学生にも、国は手を差し伸べてくれています | 森山たつを

詳しくは文科省のページへgo!!
トビタテ!留学JAPAN - その経験が、未来の自信。 - トップページ

私の留学計画概要

はじめに、前提条件としてわたしの応募内容を書いておきます。
新興国コースの2期に応募しました。 倍率は7倍という恐ろしさだった1期と比較して、初期の2期の倍率は(応募者数÷採用予定者数)は1.3倍と優しく見えました。 見えただけです。蓋を開けてみると、わたしの応募した新興国コースは倍率5倍(応募者数÷採用者数)に跳ね上がっていました。 裏口勝手口抜け道など数多く楽々入試を揃えた難関私大よりもある意味では難しいんではないかと感じました。

私が応募した際に書いた留学計画の柱は
1、日本とマレーシアをつなぐwebメディア(オウンドメディア)の立ち上げ、運営
2、日本とマレーシアをつなぐ奨学金制度(NPO)の立ち上げ、運営
3、ASEANでの法人向け研修事業や訪日ツアーの開発、運営
の3本です。
簡単に言えば、こんなストーリーです。
まずメディア作って情報発信してマーケティングします。そしてツアーや研修に参加してもらいます。で、日本人をASEANにこっちの人を日本に送ります。費用や人的サポートの面で難のある人に対しては立ち上げるNPOを通して支援していきます。
こんな感じ。

つまり、よくある教育機関(語学学校や大学)への留学ではなく、自分でプロジェクトを立ち上げて運営してくるよーという内容です。
▲トビタテって渡航費と生活費と授業料がもらえるので、語学学校も登録しておけばよかったと面接、選考に通ってから思いました。
一年間の活動を明確に定義することなんてできないので、ある程度柔軟性のある計画にすると良いです。

受験より頑張ったプレゼン資料作成

トビタテの面接時に使用するプレゼン資料作りはかなり丹精込めて行いました。仮にも日本代表を決める選考です。最高300万円の出資が決まる面接です。自分史上最高の集中力で作りました。
一番頭を悩まされたのは"形式"です。当初は大きいパソコンを持って行ってパワーポイントで話せばいいかなと考えていましたが、1期生に
「スケッチブックに貼り付けて紙芝居のようにして発表した」
人がいたということや、windowsが突然フリーズしたりupdate始まる可能性も考慮し、プレゼンはスケッチブックに貼り付けて行いました。
あと、「作った」的な実感が欲しかったという事もあります。

スケッチブックのサイズはA3にしました。かなり大きかったです。とはいえ、聞き手との距離(会場の大きさやプレゼン形式)が不明だったためこのサイズにせざるを得ませんでした。

結果A3で良かったです。もっと大きいと持ち歩きが本当に大変ですし、もっと小さいと書いていある内容が見えにくかったりします。
人によっては全員にipad配ってプレゼンしたというツワモノもいて驚きました。

資料に書いた内容は、"全部"です。留学計画のことだけではなく、自分の事についても書きました。私は自己紹介というものがとにかく苦手で(なかなか特異な判断でこれまで生き生かされてきたため)すが、面接選考で絶対に「ちょっと自己紹介して」と言われると思ったので資料に落とし込んでいきました。
小学校からこれまでの自分史を勝手に編纂したイメージです。 案の定聞かれたので良かったです。

選考内容

選考の流れ

トビタテ2期の選考は、 1,書類選考(一次選考)
2,1対1面接 (以降、二次選考) 3,6人グループ内で、個人の留学プラン発表
4,6人グループで、グループワークと発表

という流れで進行しました。
トビタテ3期の選考もほぼ変化なしだったようですが、グループワークの時間が計60分から計90分に追加されたようです。
また、2期の選考の際には存在していなかった学生同士の「交流会」なるものが実施されたそうです。羨ましい...

書類選考(2,3期)

なんだかんだ1番時間をかけたのがここです。理由は
* そもそも項目が多い
* 書類で落ちたら立ち直れない
* 今後のトビタテ関連のあらゆる活動の礎である
* 留学のアウトプットの質に大きく影響する からです。
一般的な履歴書の様なシートがまずあり、他に 何故トビタテに応募したのか 何故新興国コースなのか 困難を克服した経験 これまでの活動
といった就職面接ですか?というような設問や、
現地での活動プラン(日程)のような項目もありました。
なんだかんだ10時間は軽くかかりました。

ここはしっかり考えた方がいいです。この後の選考では、基本的にこの書類を基にいろいろ質問されます。

個人面接(2,3期) 25分

わたし的には一番楽しくかつ気楽だったのがこの個人面接です。30,40代の某飲料メーカーの人事部長さんとの一対一の面接でした。

まず、事前に作って持って行ったA3のスケッチブック資料を基にぶわぁぁぁぁぁって話しました。
聞かれた質問はこちら

1,ちょっと自己紹介をお願い
2,何でトビタテに応募したの?
3,何でマレーシアなの?
4,現地では何をするの?
5,ちょこちょこ入っている数字の根拠は何かあるの?
6,トビタテに感じている価値は、経済的な支援の他になにかある? いま思い出せるのはこんな感じです。

ちなみに、A3のスケッチブックに何を書いたかというと
1,小学校から今まで、何をしてきたか。夢はなんだったか。
2,何処に行くのか、なぜ行くのか。 3,何をするのか、なぜするのか。 の3つです。

というわけで、質問と作っていった資料を見れば分かる様にイレギュラーっぽい質問はほとんどありませんでした。
自己紹介ではスケッチブックを取り出し、小学校~今までの自分を3分くらいで説明しました。
後の質問に対しても基本はスケッチブックを元に説明。 スケッチブックで説明できなかったイレギュラーな質問は2つでした。
なんでトビタテに応募したのか
資料と書類にちょこちょこ出てくる数字の根拠は何かあるのか
トビタテへの応募理由は書類選考の時点で書いて提出してあったので問題ありませんでした。その通りに答え、+αで書ききれなかった分を述べた感じです。
唯一完全に準備していなかったのが「数字の根拠」の部分です。頭の中で整理していなかったので焦りました。
正直に「少し整理させてください」
と言って時間を頂く事で乗り切りました。(何を聞かれてもいいように、「何でパワポはこの構成なのか」「何でこの色なのか」など細かいところまで理由づけして持っていったにも関わらず盲点でした...)

数分時間が余り、世間話をしました。
事前研修で会おう!一年後が楽しみだね!と言われたので
「面接はうまくいったかもしれない」とは思ったものの
「上げて落とす作戦かもしれない....っ」とびくびくしていました。

グループ内プレゼン(2,3期) 1人5分

6人1組+面接官のグループでプレゼンを行いました。
わたしのグループは、茨城東京徳島京都から来た学生で構成されていました。
都内にいると基本的に1都3県+時々大阪京都の学生としか関わらないので新鮮でした。

プレゼンは、面接の時と同じくスケッチブックを使い、自己紹介は省き「何をやるのか」について話しました。
私の場合は、留学プランに入れている事業のMVP(お試し版みたいなやつ)を既に実行していたので
「わたしは~をやります。実際に先日は~を行ってきました。」
のような形で発表しました。
突っ込まれた質問は全くなくて、唯一された質問は
「そのXXXというサービスの名前の由来は何?」
というものでした。 ちょっと拍子抜け。

グループ内フィードバック(3期) 30分

2期では存在していなかったセクションです。
お互いのプレゼンを聞いて感じたことをフィードバックし合うという内容だったそうです。選考に関係あるのかはわかりませんが....

グループワーク25分(2,3期)

グループワークのお題は「留学生を倍増させるには何をすればいいのか」を20分で考えて5分で発表しなさい。
というものでした。
議論は、「留学っていう選択肢は普通にあるんだよということをいかに早い段階で認識してもらうかが重要だよね」という内容で進行しました。 まぁわいわい楽しくやりました。

ちなみにリーダーも書記もプレゼンターもやっていません。

トビタテの価値とは

実は一対一の面接ではこんなことも聞かれていました。
「あなたがトビタテに感じている価値は、金銭的な支援以外に何がありますか」
あ、いい質問だなぁと思って思う所を話しました。
実際トビタテの価値は金銭面だけにはないです。というより、金銭面はおまけです。

人によって感じるところは違うと思いますが、
今迄は「単なるあほ」と思われてきたような活動に、国家が後ろ盾としてついたこと
同じような方向に尖った人と出会い、協働するコミュニティーができたこと
など。素晴らしい事だと思います。

わたしは「何を」よりも「何処で」「誰と」が重要だと考えています(モチベーションに関して)
その点で、トビタテが提供してくれる「場」と「人」に物凄く価値を感じています。
そもそも大学を選ぶときに「起業」か「グローバル」のどちらかで選択を迫られ(わかる人には分かるはず)後者を選びました。小さいころ宇宙飛行士になりたかったこともあり、未知のものへの好奇心が旺盛です。トビタテにはそんな好奇心の塊みたいな人が本当にたくさんいて、話しているとワクワクします。何年か後にみんながどこで何やっているのかすごく楽しみで、おそらくそこらの大企業で上司の愚痴を言いながら飲んでる...みたいな人はいないんだろうなと思います。

トビタテは、数十年後にも生き続けるコミュニティーになんだろうなと感じています。 運営側が過度に干渉するでもない、上下のない"フットワークの軽さ"の方向が"世界"に向いている人の集合体。
役職をつけたがる組織やなんらかの強制を迫るタイプのコミュニティーではなく、外郭も中心もないコミュニティー。私が理想とするコミュニティーでした。これからが楽しみ。

パワーポイント

トビタテに関して質問がある方は以下の連絡先からご連絡ください。パワーポイントも参考資料としてご入用ならば差し上げます。 *問い合わせが多すぎてパンクするため、問い合わせ内容によってはお返事ができかねる場合がございます。 例えば、「どのように対策すればよろしいでしょうか」「パワーポイントはどうやって作ればよいですか」などあまりにも漠然としたものや、 とある分野について専門知識が必要でもはや「相談」の域を出ているものがそれにあたります。 毎月一度こんな集まりを開いているので、質問のある方やアドバイスが欲しい方は是非お越しください。直接お話できればと思います。 note.mu Facebook page https://www.facebook.com/awaylounge/

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