外の世界は意外と楽しい

海外経験者のサードプレイスAWAY LOUNGE代表者のブログ

四月は君の嘘を観て、深く生きようと思った。

マレーシアに来て、とある日本人に勧められた「四月は君の嘘」を観た。

日本にいる時はアニメなど興味がなかったが、異国に来るとなぜだろう。日本とつながりたくなる。

そんなわけで見てみた。

 

序盤から、想いが溢れてくる。

 

圧倒的なまでに圧倒される。その感情に、演奏に。

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from http://blog.goo.ne.jp/non32000/e/ceba6659593114752698946c03256ee7

ストーリーの影響力は本当に大きい。映像と音楽が掛け合わされ、それが圧倒的なものになった。

ショパン、エチュードホ短調作品25-5から始まる物語。初めから悲しい終わりが暗示されている。切ない。切ないが暗くない。そんな物語。

 

秒速五センチメートルと同じだ。この胸をうだつ感覚はなんだ。

 

音楽はこんなに人を感動させるのか。芸術の力は偉大だ。

これまでに自分は人を感動させたか?心を動かしたことはあるか?善意で社会は変えられない、されど金で心は動かせない。

 

鑑賞後、このストーリーに大きな影響を与えたとされるいちご同盟を読む。

本当に短い小説だ。速読しようと思わなくとも、小一時間で読了してしまう。強く、太い物語。

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from http://trender-news.com/?num=19513

「ねぇ、私と心中しない?」と話した死期を悟った15歳の少女。

「むりをして生きていたも、どうせみんな死んでしまうんだばかやろう」と書き、自殺した15歳の少年。

 

小学の頃、そしておそらく中学でも、何度も自殺を考えた自分にとっては非常に身近で、懐かしく、そして深刻な問題だった。だからこそ引き込まれた。

 

今、死とは比較的無縁の生活を送っている。社会の中で役割もある。だから本質的な「生きる」「死ぬ」ということに関して深く考える機会がない。

 

そんな今の自分を、この2作品は深くえぐった。

 

深く、生きたい。