海外かっけぇ!って憧れ早く潰せば?
海外かっけぇ!って思うならとりあえず出て見て感じてくればいい。
海外行ってる人って無条件でかっこいいと思う。と考える人がいわゆる「グローバル化」が進んだ今日でも数多く存在する(海外とはこれまた随分と漠然とした概念ではあるが)。「かっこいい」と感じる理由は割と単純で、それは漠然とした「憧れ」がそうなのだろう。では憧れとはなにか。
「自分が知らない世界を知っていることから生まれる好奇、尊敬」
自分の知らない世界を知っている人はかっこいい。そりゃそうだ。そして海外に出たということは、出ていなかった人と比較して多くの知見を得ていることは間違いない。その点では憧れの対象となるのだろう。
生まれてこのかた日本人としか接してこなかった。という人も多くいるだろう。日本は島国だし、お金持ちだから出稼ぎの必要もないし、外国人労働者も積極的に受け入れていない。というわけで、違う人種の友達、違う言葉を話す友達がいるとちょっと憧れちゃう。そんなものだろう。
ここで言いたいことは、「おまえなー、日本だって他の国から見たら海外なんだよだからおまえも既に海外住んでるんだよ」という何にもならない慰めではない。
憧れなんかさっさと潰しちまえということだ。
・尊敬している人は決まって海外に行っていた。
・海外のすごくおしゃれな街で素敵な人生を送っている人がいる。
そんなことがあるのなら、その国に一週間でも行けばいいし会いに行けばいい。そうすれば「憧れるに足る憧れなのか、虚像なのか」がある程度はっきりするだろう。そしていつの間にか、海外に対する漠然とした憧れは具体性を帯びた達成すべき目標に変化していることだろう。
もしかしたら日本で生きることを選ぶかもしれない。いいではないか。憧れという曇ったフィルターが取り払われた目で認識した世界で自分の進むべき道を決められたのならば後悔とは無縁の人生を送れるのだろう。
とりあえず私はヨーロッパ一周したい。「ドイツかっけぇ!フランスおしゃれ!バチカン?リヒテンシュタイン?モナコ?何それ国なの小さくない?」とか思うし。訪れない限りは常にこの地域を過剰に意識して人生を送ることになるのだと思う。